皆様こんにちは、山荘無量塔 支配人の木部でございます。
毎回毎回スタッフにより、無量塔での小さな出来事や季節の移り変わりなどをご紹介させて頂いておりますが、意外とご覧になっている方が多いのにびっくりしています。いつも本当にありがとうございます。
さて今回は無量塔にある備品をご紹介したいと思います。
無量塔には先代の選んだ絵画や骨董などがいくつかございますが、ここにご紹介するのは私が支配人になって初めて購入させて頂いた一品です。
柳宗悦や濱田庄司らとともに民芸運動で活躍した陶芸家・河井寛次郎による書、
「手見足聞」です。
寛次郎は他に「手考足思(しゅこうそくい)」という言葉も残していますが意味合いは同じかと思います。手で見て足で聞く。普通は見るのは目で、聞くのは耳です。この言葉は足で蹴って轆轤を回す蹴轆轤を使って作陶していた寛次郎ならではの言葉だと思います。頭だけで考えるのではなく、手や足など五感で感じることを大切にしてものを作ることの大事さを説いた言葉でしょうか。これは意訳かしれませんが、私はこの言葉を聞くと「常識に囚われるな」と言っているようにも聞こえます。仕事で何か新しいことにチャレンジしようとすると、「今まではこうだった。」とか「他所の旅館ではこうやっている」などと過去の慣習や常識に囚われて上手くいかないことが少なくありません。そんな時、常識に囚われずに全くのゼロから物事を考えると意外と今までにない斬新なやり方が思いついたりするものです。
「手見足聞」。これからも無量塔は良いところは残しつつも常識に囚われずにどんどん新しいことにも挑戦していきたいと思っていますのでどうぞご期待ください。
それでは長くなりましたが、次回は企画広報の内藤がお届けします。
新緑の5月。私の誕生月ということもあるのですが1年で私が最も好きな季節です。爽やかな風が吹く由布院へぜひ遊びにいらしてください。そして6月・7月は1年のうちで最も閑散期と言われています。閑散期というと敬遠される方もいるかもしれませんが、お客様が少ないということはいつもは人でごった返している町中ものんびりと散策ができるということです。また時期が良ければ蛍の乱舞も楽しめます。湯布院は人が多くて嫌だと思っているお客様はぜひ、6月、7月を狙ってお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております