金鱗湖と小さな生物
こんにちは、売店の堤友美です。
朝夕ぐんっと冷え込みはじめました湯布院です。皆様はいかがお過ごしでしょうか??
先日、朝霧ネタをフロントの小林に先を越され、少々焦りましたが、色々と考え
今回は金鱗湖とその周辺に生息する生物のお話をします。
湯布院の観光スポットで有名な金鱗湖。以前は由布岳の麓にあるので、『岳下(たけもと)の池』『岳ん下ん池』と呼ばれていましたが、明治17年に大分の儒学者、毛利空桑(くうそう)が、魚の鱗が夕日に照らされ、金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名づけたと伝えられています。池の・・・いや、湖の底からは温泉と清水が湧き出し、秋から冬にかけて、外気と水の温度差で、早朝には湖面から霧が立ち上がります。この幻想的な景色を『霧盆』と呼び、湯布院を代表する風景となっております。
その金鱗湖の水が流れ出している水路には、絶滅危惧I類(環境省レッドリスト)に指定されている”オンセンミズゴマツボ”と言う小さな巻貝が生息しています。36℃〜45℃前後の温水を好み、苔を食べます。海中では高温環境に生息する貝類は知られていますが、陸上の温泉に生息する貝類は知られておらず、温泉の周辺域に生息する唯一の貝類だそうです。かつては、九重の宝泉寺温泉や、別府の亀川温泉などにも生息していましたが、由布市以外では1960年末には生息地が消失。これ以上数を減らさないよう、大切に守っていかなくてはなりません。
金鱗湖の霧盆を見た後、水路をチョット覗いて見て下さい。小さな小さな妖精に出会えるかもしれませんよ。
朝夕ぐんっと冷え込みはじめました湯布院です。皆様はいかがお過ごしでしょうか??
先日、朝霧ネタをフロントの小林に先を越され、少々焦りましたが、色々と考え
今回は金鱗湖とその周辺に生息する生物のお話をします。
湯布院の観光スポットで有名な金鱗湖。以前は由布岳の麓にあるので、『岳下(たけもと)の池』『岳ん下ん池』と呼ばれていましたが、明治17年に大分の儒学者、毛利空桑(くうそう)が、魚の鱗が夕日に照らされ、金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名づけたと伝えられています。池の・・・いや、湖の底からは温泉と清水が湧き出し、秋から冬にかけて、外気と水の温度差で、早朝には湖面から霧が立ち上がります。この幻想的な景色を『霧盆』と呼び、湯布院を代表する風景となっております。
その金鱗湖の水が流れ出している水路には、絶滅危惧I類(環境省レッドリスト)に指定されている”オンセンミズゴマツボ”と言う小さな巻貝が生息しています。36℃〜45℃前後の温水を好み、苔を食べます。海中では高温環境に生息する貝類は知られていますが、陸上の温泉に生息する貝類は知られておらず、温泉の周辺域に生息する唯一の貝類だそうです。かつては、九重の宝泉寺温泉や、別府の亀川温泉などにも生息していましたが、由布市以外では1960年末には生息地が消失。これ以上数を減らさないよう、大切に守っていかなくてはなりません。
金鱗湖の霧盆を見た後、水路をチョット覗いて見て下さい。小さな小さな妖精に出会えるかもしれませんよ。
次は厨房・佐藤龍次がお届け致します。。
- 2014.10.26 Sunday
- 山荘 無量塔
- 19:02
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- by murata-voice